オンライン専門キャリアカウンセリングのがんばれ工房

TOP

コラム

column

スペシャルコラム>言いにくい転職理由をどうするか。

がんばれ工房スペシャルコラム

言いにくい転職理由をどうするか。

言いにくい、書きにくい転職理由、皆さんはどうされていらっしゃいますか?
体調不良での退職や、社内恋愛での悲しい終わりにまつわる退職、そしてハラスメント…。

このようななかなか人にわかってもらいにくい事情で退職される方からのご相談も多いものです…。

今回はパワハラで退職したCさんのお話をご紹介しますね。
上司からの人格否定的な言葉を浴びながらお仕事をされていたCさん。少人数の会社で逃げ場もなく、社長に話をしても何も変わらないことが予想できたので退職の道を選んだそうです。さぞつらい毎日を過ごされていたことと思います・・・。会社に行くだけでも本当にしんどかったですね・・・。想像するだけでもつらくなります。

退職して1ヶ月ほど身体を休め、生活のためにも仕事探しをしなければと思うCさんですが、転職理由をどう説明したら良いか分からずに来談されました。

「転職理由って正直に言わないといけないものですか?」
Cさんの問いかけ、皆さんはどう思いますか?

  

転職理由は正確でないといけないの?

転職理由は正確なものでないといけないのでしょうか?答えはNOです。転職する理由を正直に話さなければならないということはありません。

ただ、ひとつ問題があります。
それはね、隠そうとすることで、分かりにくい人になってしまったり、つじつまが合わなくなってしまう可能性があることです。

そもそも転職理由はなぜ必要なのでしょう?それは、応募者がどのような人かを知るために、とても良い質問だからです。これから共にがんばる仲間かどうかを知るために行うのが書類選考であり、面接です。転職理由を聞くことで、その人がどのような時に、どのように行動、判断をするのかを知ることができます。全く違う転職理由を作り上げた場合、つじつまを合わせるような会話になってしまい、面接官は会話の中で違和感を覚え、「不誠実な人」「よく分からない人」と言う印象を持ってしまうでしょう。そうすると残念ながら不採用です。

でも大丈夫。方法はあります!

  

言いにくい転職理由の対策①:最大の理由はパワハラだとしても、その次の理由を考える。

最大の理由はパワハラだったとしても、今の職場で満たされないことは他にありませんか?
やりがいある仕事はできていますか?
もっと○○だったら良いのに、と思うことはありませんか?

きっと今は否定的な言葉を浴びた記憶の辛さに気持が全部向いてしまっていると思いますが、他にも変えたいことはあるのではないでしょうか?そのことを転職理由としてみてはどうでしょう?

ただ、このステップに行く前に、一つやっておいていただきたいことがあります。

  

誰かに気持ちを吐き出しておこう

対策①で考えた他の理由を使ったとしても、いろいろと聞かれているうちに、本当の理由が漏れ出てしまうことがあります。Cさんの場合はとても心の傷が深いため、このお話になると涙が止まらなくなってしまいます。面接でもし泣いちゃったらどうしよう・・・Cさんの不安は尽きません・・・。

そのような場合は、まずそのつらさや悲しみをしっかり吐き出せる場を持つことが先決です。しっかり聴いてくれるお友達やご家族がいらっしゃれば心強いですね。もし、ご自分の弱い部分を見せたことで何か言われてしまいそうな場合は、プロのカウンセラーにお話した方が安全です。
Cさんもどのようなことがあったのかお話してくださいました。泣きながらもしっかりと、何があったのか、何が辛かったのか。ゆっくりこのような時間を持つことで、気持ちの整理が少しずつできたようでした。

このように辛さや悲しみを一度しっかり吐き出した上で、改めて転職活動の作戦を練ったほうが急がば回れ!吐き出した上で、①にある「2つ目の理由」を考えた方が、すっきり考えられると思いますよ。

気持ちの整理ができたところで、2つめの作戦に行きましょう!

  

言いにくい転職理由の対策②:役者になってみる

辛さや悲しみをしっかり吐き出して、少しすっきりした状態で「言える転職理由」を考えたら、役者になってみるのはどうでしょう?面接では全て本音を語る必要はありません。本音をきちんと把握した上で、どう説明するか。ハローワークなどでも面接の練習のセミナーなどがありますので、何度かシュミレーションをしてみましょうね。もちろん、がんばれ工房の個別相談の中でも、模擬面接は可能です。

  

言いにくい転職理由の対策③:さらに言えば…

面接が進んでいく中で、この人たちなら本当の理由を言っても大丈夫かも…と思えるような場合では、私は本当の理由を伝えてもよいのではないかと思います。なぜなら、もしも同じような人が職場にいた場合、それを事前に教えてもらえるかもしれません。たとえば「あぁ、うちにもひとり高圧的な人がいるんだけど、大丈夫かなぁ」などといった感じで。こんな場合には、どの程度の高圧具合なのか、またしんどいときに上司にフォローをお願いできるかなど、事前に話し合える可能性もあります。「うちの職場にはそういう人はいないから大丈夫ですよ」と言われれば、安心して判断できますね。

そもそもパワハラと言う理由がネガティブにとらえられるとは限りません。事前にしっかりあなたの良さを伝えられたら、「それは大変な思いをしましたね」と言う反応が返ってきたというケースもあります。
とはいえ、初対面でよく分からないうちにパワハラの話しをするのは抵抗がありますよね・・・。

ハラスメントはとても辛いもの・・・。辞めてしまいたくなるほど辛くなる前に、まだ気持ちに余裕があるうちに、誰かに相談してほしいと思います。どうかどうかカラダを壊すまで一人でがんばらないでくださいな。

※個人情報の観点から、業務内容、業界などについてアレンジしたり、複数のケースを織り交ぜております。

パワハラ、転職理由、本音、書き方、言いにくい
言いにくい、書きにくい転職理由の場合にも方法はあります!大事なことは一人で抱え込まないこと! 退職する前に、苦しくなる前にぜひ誰かに相談を!
コラム一覧に戻る

初めての方はまずこちらから

お試しキャリア・
カウンセリング

あなたも、キャリアカウンセリングを受けてみませんか?
初めての方は、50分2,000円で、通常の個人相談と同じキャリアカウンセリングをお試しいただけます。